「ミクロクリマ 」エヴァ・ジョスパン

マックスマーラは、コレツィオーネ・マラモッティとのコラボレーションにより、ミラノのコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレに佇むマックスマーラ旗艦店のテラスにフランス人アーティスト、エヴァ・ジョスパンが制作したサイトスペシフィック・アート作品「ミクロクリマ」を発表します。
マックスマーラが2019年に創設したコンテストで優勝したエヴァ・ジョスパンは、マックスマーラ旗艦店のインテリア空間の魅力を高めるとともに、ミラノの中心にあるリベルティ広場の開放的な空間に隣接して見渡せるように、このアートインスタレーションをテラスに設置しました。
コレツィオーネ・マラモッティとのコラボレーションであるコンテストで、アーティストたちに託されたテーマは、永続性のあるデザインでありながら、無常という概念につながる特徴も宿し、現代の大都市というセッティングの中で、様々な空間認識──自然、物質、詩的──についての考えを刺激するアート作品を制作することでした。
「ミクロクリマ」は、ガラスと金属を使用した温室で構成され、心の奥底にある世界を包み込みながら、移り行く季節とともに、未来像が日夜変化する外の世界との緊密な関係性を維持するものです。このパビリオンは、リベルティ広場の名前の由来となったリベルティ様式──ミラノの現代建築の典型例──が栄えた19世紀後半の冬の庭園からインスピレーションを得ています。これを背景に、カードボードが織りなす風景が舞台となり、無機質なベースの上に植物の要素を表現したレリーフ、不思議な垂直の岩が連なるパノラマが広がり、エキゾチックなサボテンや堂々としたトロピカルツリー、鍾乳洞の床に堆積した石、土中の化石が混在する想像上の世界が出現します。こうした有機的なフォルムは、自然を示唆するものであり、温室で通常予期されるような本物の自然の標本ではありません。このパビリオンは、外から移植された自然を囲い込み、保護する場所ではないのです。本物の植物のシェルターではなく、植物に由来する素材であるセルロースの造形物が景色を織りなす舞台です。

Hero Cover Video Max Mara

「ミクロクリマ」をご覧になるには

ミラノのコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレにあるマックスマーラ旗艦店にては、常設のサイトスペシフィック作品「ミクロクリマ」をご覧いただけます。ぜひミラノへお越しの際は、お立ち寄りください。

Max Mara Milano Piazza Del Liberty
Piazza Del Liberty 4, Milano, 20121, Lombardy, Italy

電話番号: +390276008849
WhatsApp: +393399958165
営業時間: 月~土 10:30~20:00、日 11:00~20:00

Biography Max Mara

エヴァ・ジョスパン

エヴァ・ジョスパンは1975年にパリで生まれ、現在もパリにてアート制作に取り組んでいます。
エヴァ・ジョスパンの自然の解釈は、驚きと夢のような姿を生み出し、想像上の森や打ち捨てられた洞窟、神秘的なジャングルが現われ、シンボリックで魅惑的な世界に入り込む心の旅へといざなわれます。
洞窟や森など、古代を感じさせるプリミティブな要素が、心の奥深くにある個人的および集合的な印象や記憶の触媒となります。エヴァ・ジョスパンの作品において、森は、探求と知識の根本的な要素です。そして、方向感覚を失いながら、心が逃避する場所でもあります──自分を見失うと同時に、おそらくは自分を再発見する場所なのです。