2026年春夏ランウェイショー「Rococo Modern」

2026年春夏コレクションは、マックスマーラが讃える“Remarkable Women”の殿堂に名を連ねる新たなミューズからインスピレーションを得ています。本コレクションの精神にはロココの女王、マダム・ド・ポンパドゥールの力強さと知性が宿り、彼女の活気あふれる魅力が、厳格なフォルムに華やかさを加え、かすかに漂う幻想的な要素を現代のリアリティへと引き戻します。

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このショーの主役は、ストイックなペンシルスカートのヒップにあしらわれた冠を想起させる軽やかなクレスト。オーガンザのスカートは、異国の花弁やイソギンチャクの触手を思わせる何百枚ものカット&フォールドピースで構成され、厳格なディテールを備えたトレンチコートのショルダーには、布を精緻に折り畳み、王冠のように放射線状に広がる装飾、“コロナ”があしらわれています。
そして完璧に仕立てられたジャケット、ローライズのパンツ、ブラックのエラスティックベルトやハーネス風のストラップは、ポンパドゥール夫人の機知にも比すべき鋭い合理性を表現。色彩はごく繊細で、ロココの女王が愛した淡いパステル調を彷彿とさせます。